特別入構証問題

執行部が九大構内に入構する車に課金する方針を打ち出した。7月を移行期間として、8月から課金が実施される。「普通入構」の場合、年間1万5千円が課金される。ただし、いくつかのケースについては例外措置が認められる。例外として認められた者には「特別入構証」が発行される。
「特別入構証」発行を希望する者は、17日までに申請するようにと、15日に連絡が届いた。早速自分の申請を済ますと同時に、野外調査で自家用車を頻繁に使っている大学院生に、「特別入構証」の申請を薦めた。ところが、大学院生から「事務が受け付けてくれなかった。何とかしてほしい。」という連絡が届いた。
明日の東京出張を控え、いくつも急ぎの仕事をかかえている状態で、このような事態に遭遇すると、さすがに苛立った。大学院生には、私も出張から戻ったら対応するが、研究院長に直訴するとか、九大ウェブサイトの意見箱に投書するなど、自分たちで声をあげる努力もしてはどうか、と言ってみた。しかし、申請が17日に締め切られているし、急いで対応する必要があると考え直し、研究院長、学府長にメールを書いた。まずは申請を受け付けるように事務に指示をしてもらったうえで、特例措置について判断する「箱崎理系地区協議会」にお願いする、という方針で対応したいと伝えた。
それにしても、組織や人を動かすときの、非常に基本的なルールが守られていないと感じる。
大学を運営する側が次々にこのような事態を発生させ、学生の側は教員に解決を依頼するという構図の下では、ただでさえ限られている教員の時間が、ますます切迫する。
事務から、長時間勤務に関する4・5月の報告書を早く出せと督促が来たが、この報告書を書くために無理をするのは本末転倒である。
急ぎの仕事をうっちゃって、今日は早く帰って寝ることにした。といっても、もう11時半を過ぎている。