出張前の忙中閑なし

明日上京し、23日は、生態系・生物多様性研究国際シンポジウムに出席の予定。24日に東京から鹿児島経由で屋久島入りし、5月8日まで調査である。
したがって、今日は忙しい。どうしても先延ばしにできない用事を片付け、出張前に片付かない仕事には、しかるべき手を打ったつもり。これから、大学院生の論文改訂に決着をつけて、気持ちよく旅立ちたいなぁ。
というわけで、今日のブログは、雑然としたメモとなる。
昨日トラックバックをいただいた「meinekoの日記」さんの4月11日のブログで、「Beijin日記」を知り、さっそく「アンテナ」に登録した。最近、日中問題がかまびすしく、ブログでもいろいろな論評が書かれているが、現に中国に滞在している人からの情報は、判断材料として貴重である。どんな新聞記事よりありがたい。
日中問題に関しては、柳田充弘さんも論評されている。比較的冷静な論評だと思うが、「Beijin日記」を読まれると、またちがった感想を持たれるかもしれない。
中国をめぐる世界的な動きについて、田中宇さんの「アメリカの衰退と日中関係 」と題する分析は、興味深い。「市場としての中国の潜在力の大きさと、これまで世界最大の市場だったアメリカの購買力が終わりになりそうになっていることを合わせて考えると、アメリカが中国にいろいろな圧力をかけているのは、中国を潰すことが目的ではなく、中国を経済的・外交的にアメリカから「乳離れ」させて自立させることが目的であるように感じられる。」という分析は、一面の真理をついていると思う。少なくとも、合衆国の銀行やエコノミストの戦略的判断としては、妥当だと思う。日本の要人で、このような戦略的判断をしている人がどれだけいるのだろう。
フリージャーナリスト田中宇さんの国際ニュース解説は、ほりえもんの社長日記で知った。何かと軽く見える「ほりえもん」だが、このようなニュース解説に注目する面もあるのだと知った。
ほりえもん」と「ライブドアニュース」については、江川紹子ジャーナルの記事「ショーは終わった。課題は残った〜ライブドア・フジの和解を受けて」がとても良い。バランスがとれた論評だと思う。「というのは、ついこの間、私自身がライブドア・ニュースに誤報をされてしまったのだ」以下の顛末では、さすがの江川さんも、筆が熱い。江川さんの筆が少しすべったようだが、ライブドア・ニュースのデスクに勝ち目はないな。
生物多様性はなぜ大切か」についての私の考えについては、屋久島でゆっくり書こうと思う。竹中さんの4月20日の日記:「ようするに地球のあちこちにいろんな生き物がいるということですね.それが好きだとか,大切にしたいとか思う人が少なからずいるのなら,それを残す努力のために税金が使われるのはぜんぜん不思議ではないと思う」という意見に共感する。詳しくは、屋久島からね。