照葉樹林の樹木の多様性

中国南部Dinghushanの照葉樹林では、九州南部に比べ、樹種の多様性がはるかに高い。
屋久島では5種しかないブナ科が、19種ある。
屋久島では6種しかないツバキ科が19種ある。
屋久島では7種しかないハイノキ科が12種ある。
屋久島では9種しかないクスノキ科が、なんと48種もある。
どうしてこんなに多様性が高いのだろう。その主たる理由は、冬にも開花できるために、より多くの種の「咲き分け」が可能になるからだと、私は考えている。Dinghushanの樹種の開花期のデータを集めてみると、私の仮説はほぼ支持される。
しかし、例外が見つかった。シイ属である。10種以上もあるのに、みな3-4月に開花している。どうしてだろう。