新型コロナウイルスに市民はどう備えれば良いか?

昨日新幹線車中で連投したツイートをまとめました。

〇感染経路不明の新型コロナ感染者が各地で確認され、感染の広域化はもはや事実。この段階では市民が流行拡大を防ぐために協力することが大事だ。移動中の時間を利用して私が適切と考える市民の防衛策を提案する。まず大事なのは冷静に警戒すること。楽観バイアスと感情的恐れや不安は判断を誤らせる。

コロナウイルスは風邪のウイルスの一種という理解は適切ではない。コロナウイルスという分類は動物で言えばネコ科やイヌ科のような大きな範囲だ。ネコ科にはトラもライオンもいる。ライオンをただのネコ科と侮ってはいけないように、新型コロナウイルスをただの風邪のウイルスと侮ってはいけない。

新型コロナウイルスは人類に初めて感染を拡大した新興病原体であり、有効な治療法は確立されていない。感染すると肺で増えて肺炎を起こす場合が多く、こうなると治療が難しい。したがって、感染拡大を防ぐことがとても重要だ。そのためには、ウイルスが飛沫感染接触感染する機会を減らすことが重要(追記:現状では空気感染は起きていないと考えられている)。

〇感染拡大を防ぐ方策はインフルエンザの場合と同じ。できるだけ人混みを避ける、人混みではマスクをする(特に、花粉症にせよくしゃみや咳が出る人は必ず)。また、手洗い、うがい、歯磨きをする。睡眠をしっかりとり、過労や二日酔いを避ける。体を冷やさない。適度な運動とバランスのとれた食事。

〇要するに当たり前の健康管理をしっかりやって、疾病リスク全体を減らすこと。この時期には、多くの市民が健康管理をしっかりやることが重要だ。不安は疾病リスクを高めるので、こころの安定も重要。健康管理をしっかりやることが不安解消にもつながる。また、起床時間と寝る時間を決めてリズムを守る。

〇生活リズムの乱れは体内リズム(概日リズム)や自律神経のバランスを崩し、不安や疾病リスクを高める場合がある。私は毎朝玄関で太陽光線を受けて概日リズムを調整し、ストレッチして体をほぐす。この生活リズムをしっかり守っている。また不安対策には瞑想も有効。

〇ウイルスはDNAやRNAがタンパク質に包まれただけの存在で、生体膜を持たないので、これらの物質を強力に変性させるエタノールに弱い。したがってエタノール入りの消毒液で手を消毒することはウイルス感染を避け、またあなたの手についたウイルスを他人に移さないために、特に有効。(追記:コロナウイルスの場合、石鹸が外側のエンベロープを壊すので、石鹸でもかなり有効と言われている)。

〇ウイルスはとても小さな存在なので、マスクの網目を軽々と通過できる。しかしマスクの繊維に付着するので、吸入・放出を減らすことはできる。くしゃみや咳が出る人は必ずつけてほしい。一人一人の着用効果は小さくても、みんなが協力することで予防効果を高めることが期待できる。(追記:インフルエンザと違って空気感染しないコロナウイルスの場合、マスクの効果はより高いと考えられる)。

〇マスクはいま品薄で、アマゾンでは50枚入り一箱約1万円の値がついている。この背景には買い占めがあり、政治主導で価格と供給対策をしてほしいが、手に入らない場合には諦めて良い。気に病んで不安を抱える方が悪い。ただし、咳が出ている人はマスクがないなら外出を控える(追記:マスクは簡単に自作できる。「マスク」、「自作」で検索すればいろいろな動画がある。布製より使い捨てのほうがむしろ良いので、以下のキッチンペーパーマスクは有力な選択肢https://sonaeru.jp/goods/handiwork/groceries/g-12/)。

〇終着駅に到着したので、これで終わります。もしツイート内容に不適切な点があればご教示ください。

 
 
 
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