退官記念シンポジウム開催に関する判断

3月22日開催予定のシンポジウムに関して、関係者に以下の連絡をしました。3月15日に九大で開催予定の講演会についても、同様に3月1日に判断したいと考えています。
 
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新型コロナウイルス感染の拡大についてご心配のことと思います。
 
感染拡大にともない、開催延期を視野に入れて情報収集につとめ、 2月15日の時点で twitterに注意喚起の発信をしました。一連のツイートは以下のブログにまとめ。追加説明を加えました。尾身茂氏による講演の要点もメモにまとめて発信しました。
 
 
その後5日間の経過を見ると、15日時点で私が予想した広域的感染拡大は回避されています。まだ予断を許しませんが、3月までに流行が沈静化する可能性が出てきました。このため、駒場シンポジウムを延期するかどうかは、3月1日の時点で判断することとさせてください。
 
3月15日以後、中国渡航者・その接触者以外にも PCR検査が 拡大されました。その結果、さらに感染者の確認が増えましたが、感染者の確認地域は北海道・首都圏・愛知・関西圏・沖縄に限定されており、感染者の感染経路もほぼ特定されています。感染者と密に接触した候補者についての検査が行われていますが、感染者の確認は限定された範囲にとどまっています。東京の屋形船のケースでは、タクシー運転手の周囲に着席していた人だけに感染しています。尾身さんも指摘されているように、約1mの範囲での飛沫感染接触感染が感染経路と考えられ、インフルエンザのように空気感染は起きていないと判断されます。
 
現在、感染源については封じ込め対策がとられており、皇居の一般参賀東京マラソンの一般参加なども中止され、市民の警戒レベルもあがっているので、全国的な感染拡大は防げる可能性が高くなってきたと判断しています。
 
現在は予防原則にもとづき徹底した防御策をとるべき段階なので、駒場シンポが2月の開催であれば、迷わず延期します。しかし開催日が3月22日なので、あと10日間の状況の推移をみたうえで、判断したいと考えています。
 
ご心配のことと思いますが、上記の判断についてご理解を賜りますよう、お願いいたします。