植生防護柵の外側と内側

屋久島に設置されている植生防護柵の外側(左)と内側(右)の写真である。隣接する場所であり、地形も傾斜も類似しているのだが、こんなにも違いが生じている。
屋久島の原生林内では、大部分の林床が、シカの摂食によって左側の状態へと推移している。右側のような林床植生は、もはや柵の中でしか見ることができない。
私が始めて屋久島を訪れた四半世紀前には、右側のような林床植生がいたるところにみられた。実に劇的な変化である。