アメリカの歴史が変わる日

授業の準備が今朝の2時までかかったので、今日は早めに帰宅する。といっても、もう11時をまわっている。
明日はアメリカ合衆国の大統領選挙だ。
9月末にYale大学を訪問したときには、オバマ候補は必ずしも有利ではなかった。世論調査の結果では、支持率の点でマケイン候補との差が数%台まで接近し、実際の投票での人種差別的敬遠の効果を考えると、むしろマケイン有利の情勢だった。
状況が大きく変わったのは、金融危機が顕在化してからだ。公的資金投入の法案が下院で否決され、ウォール街は大混乱に陥った。このとき、マケイン候補は共和党をまとめきれず、政策的にもぶれた。
公開討論の第一回は、アパラチア調査の初日に投宿したモーテルで見たが、このころから流れが変わり始めた。ペイリン人気にもすぐに陰りが出はじめ、副大統領候補の公開討論では、「無難にこなした」という程度の評価に変わった。やがてわがままさや未熟さが露呈し、陣営内の不協和音も聞こえるようになった。
ここしばらくの世論調査結果を見る限り、オバマ勝利は確実だろう。アメリカ合衆国の歴史は、大きな転換点を迎える。