中国製ギョーザ中毒事件(3)

事件の核心に迫るデータが出た。

これらの6袋は昨年末に「表面がべたついている」との理由で輸入元のジェイティフーズ大阪支店に返品された後、輸入仲介商社で保管中だったもの。昨年10月1日の製造で、工場内で約1カ月間保管された後、天津から冷凍コンテナの船便で輸出され、11月6日に大阪港に到着。梱包のまま小売店に配送されたという。うち1袋には穴があいていた。
残留農薬の可能性と、製造過程での混入の可能性はほぼ消え、梱包材の汚染という新たな可能性が浮上した。
この間、相当数のギョーザが調べられているはずなので、汚染はごく一部と見て良いだろう。
この事件との関連を心配して健康被害を訴えた人は1242人にのぼるが、有機リン中毒が疑われるケースはまだ確認されていない。
天洋食品工場での調査では、疑わしい材料は見つかっていない。工場での衛生管理は、限りなくシロに近いと思う。
続報:ギョーザ袋外側に薬物、保管の6袋 「表面べとべと」(朝日)
6袋は兵庫県で中毒が起きた商品と同じ製造月日。梱包材は段ボール。穴はパッケージ左端にあり、針のようなものが貫通したような形。
続報:中国製ギョーザ、回収6袋の包装外側から殺虫剤(読売)
千葉市の中毒をおこした製品は、昨年10月20日に製造されたもので、包装袋には異常は確認されていない。別ルートでメタミドホスが混入した可能性もある。