ブラジルに無事到着

福岡を発ったのが昼の12時半、サンパウロについたのも昼の12時半ころだが、日本時間では夜中の11時半。したがって、35時間が経過したことになる。以前は36時間以上かかっていた。今回は、合衆国を避けてカナダ経由で来たので、乗り継ぎの待ち時間が少し短くてすんだのだろう。
バンクーバーでの入国時には、ボディチェックはされたが、合衆国入国時のように指紋をとられたり写真をとられたりする不愉快さはなかった。バンクーバーで入国後に荷物をいちど受け取り、乗り継ぎ客用の荷物のカウンターに運んだあとは、トロントでは荷物を受け取る必要はなかった。
エア・カナダ便では、座席に電源がついていたので、成田からトロントまではパソコンが継続して使えた。食事の時間をのぞいては、シンポジウム講演の準備にいそしんだ。
トロントからサンパウロへの便では、たまたま電源が使えない席にあたってしまったが、ちょうど眠くなる時間でもあったので、睡眠をとった。
エア・カナダ便は多くの点で快適だが、搭乗員のサービスマナーが日本の水準からみれば悪い(イアフォンを配るときにほり投げる、食事後にトレイを回収にくるのが遅い、など)。
また、機内映画のレパートリーは、予想を大きく下回った。JALのほうがましかもしれない。
ハリウッド映画は、ゲット・スマート、ハンコック、ハルクなど、食指がうごく作品は皆無。レッドクリフくらい、観たかったよ。もっとも、そのおかげで、シンポジウムの準備をほぼ終えることができた。
日本映画は、あの「少林少女」だけ。仕方なく、これを観た。めりはりのない映画だった。少林寺もので、主人公を少女にするという設定は悪くないと思うし、ラクロスをとりあげたアイデアも悪くないと思うのだが、脚本にも演出にも緊張感が感じられない。柴崎コウにカンフーをやらせれば、それだけで当たるとでも思ったか。
サンパウロでの滞在先は、Hotel Melia Jardin Europaというホテル。さすがに疲れたし、日本では夜中の2時なので、これからしばらく昼寝をする。