ももいろクリスマス2013

今日は伊都キャンパスでの4時限目の授業のあと、そのまま自宅に戻りました。そして、本日発売の「ももいろクリスマス2013」DVDで、アンコールシーンを観ました。3月15、16日の国立競技場2dayライブ決定のニュースが、本人たちにサプライズ発表されるシーン。ももクロ史上もっとも感動的なライブシーンです。紅白出場を果たしたももクロが次の目標にしたのが、国立競技場ライブ。その国立競技場は、改修のために今年取り壊されるので、ライブが実現するとすればオリンピックが開催される2020年以後だと、誰もが思っていました。しかし、辣腕マネージャーの川上さんはひそかに国立競技場と掛け合い、改修前の3月にライブ開催の予約をとりつけたのでした。そして、このビッグニュースをももいろクリスマス2013ライブ会場で、ももクロのメンバーがアンコール曲を2曲歌い終わった時点で、南国ピーナッツこと松崎しげるさんの歌に乗せて、会場のファンが一緒に歌いながら、本人たちに知らせるという心憎い演出をしました。本人たちは号泣。会場のファンもみんな泣いているという感動的なシーン。
紅白初出場からわずか一年で、国立競技場ライブを実現するとは、誰も予想しませんでした。女性グループとしては初、そして18.6歳という平均年齢は史上最年少。しかしそんな記録よりも、彼女たちの夢がかなったこと自体が、ファンにすばらしい感動を与えたのでした。
ももクロがなぜここまで成功できたかについては、すでに何回か記事を書きました。私の中ではすっかり答えが出ており、謎は残っていません。マネージャーの川上さんが採用したのは、少年ジャンプの成功方程式=友情+努力+勝利、を現在進行形のドラマとして実演して、その物語をファンと共有するという戦略です。路上ライブから出発し、車中泊をしながらの全国ツアー(ヤマダ電気店頭での無料公演)などの下積みを経て、はじめて開いた日本青年館でのコンサートがももいろクリスマス2010。そのときの席数が1200.それからわずか3年間で、国立競技場ライブを実現するところまで登りつめることができたのは、メンバーの熱量と共感力がずばぬけて高いからです。共演者やステージスタッフなど、彼女たちと関わった人たちを次々にファンに変えていく「お友達力」の高さは、すごいですね。
そんなももクロの成長物語はこれからも続いていくでしょうが、「国立競技場ライブ」という夢をかなえるシーンは、二度とやってきません。その意味で、残念ながらももクロは頂上に立ってしまいました。もっとも感動的なステージは終わってしまったのです。これからの活躍も楽しみではありますが、課題はもっと難しくなりますね。これからはメンバー一人ひとりが個性的なスキルを磨き、個としての魅力を高めることが要求されるでしょう。