日本学術会議Future Earth講演会感想(今朝のツイートのまとめ)

  • 昨日の学術会議講演会で、専門家ではなく市民を意識して話したのは、毛利さんと私。今回はアカデミアの会議とはいえ、FEのコデザインのコンセプトを実行するつもりなら、市民を協同の輪に加えなければならない。そのためには、市民と一緒に考える姿勢が必要。
  • 阪大の小林さんとは京大理学部の同級生。卒業以来だから、実に37年ぶりの再会だった。学生時代から、科学史をやりたいという明確な目標を持っていた。彼のおかげで、私も科学史に興味を持ち、少し勉強した。これから、会う機会が増えそうな予感。
  • 小林さんが、FEは科学のオペレーティングシステムを変えようとしている、と主張。科学史、科学哲学の専門家ならではの切り口。要点をついたコメントだ。科学界全体にどこまで大きな影響を及ぼすかは未知数だが、確かにそういう方向に向かっている。
  • 私だけでなく、東大の沖さんが、2050年には地球の人口増加が頭打ちになることを指摘。また、科学技術はこれまでに多くの問題を解決してきていることを指摘。これらの認識はとても大事。科学者は、警鐘を鳴らすだけでなく、未来への希望を語る必要がある。
  • 温暖化、生物多様性など、社会的課題に関係した研究分野では、研究者が研究だけでなく、社会活動、実践に関わる機会が増えていく。観測や予測で先端研究をめざしてきた研究者には戸惑いがある。私はどちらも楽しんでやれば良いと思うが、後者を楽しめない人には大変。
  • 論文業績だけでなく社会活動も評価するシステムが必要との意見があるが、私は懐疑的。今でも評価されていないわけではない。自発的に、研究に加えて社会貢献にがんばっている研究者はいて、研究をしっかりやった上での社会貢献であれば、それは評価される。
  • 人間は協力が好きな動物なので、社会貢献は本来楽しくてやりがいがあるもの。研究の楽しさに加えて、社会貢献にも楽しんで取り組んでいる人が増えていく環境整備が大事。評価システムでは、社会講演への動機づけにはならない。評価されるために「協力」するのは、本来の協力とは違う。