59歳の誕生日にスマトラ入り
今日の昼にジャカルタを発ち、スマトラ島西部のパダン市に移動しました。明日からガドゥ山で調査です。今日は59歳の誕生日。幸いまだ体は動くので、当分はフィールドに出て調査ができそうです。
思い返してみると、19歳で京大に入り、29歳のときに東大小石川植物園に就職しました。39歳(1993年)は生態学の雑誌(Oecologia)にはじめて論文を書いて、生態学者としての本格的な一歩を踏み出した年です。この業績があったので、翌年の九大の公募で、生態学研究室の教授に選んでもらえたのかもしれません。そして、49歳(2003年)はヤクシカ問題に本格的に取り組み始めた年です。50歳の誕生日は、屋久島七五岳の頂上で迎え、この年から屋久島での本格的調査を始めました。
さて、59歳には何が始まるのか。週末から昨日まで、ボゴールのホテルにこもって、申請書を書いていました。この申請がもし採択されれば、また新しいチャレンジが始まります。
定年まであと7年。7年といえば、高校1年生が大学を卒業するまでの期間。十分な長さです。まだラストスパートをするには早いですね。
※今日の夕食の様子(Tくんが送ってくれました。感謝):
http://f.hatena.ne.jp/yahara/20130501190429
アネスさん(左)、デディさん(中央)、ともに日本で学位を取得された方。デディさんとは東大小石川植物園で5年間を共に過ごし、屋久島のシダを一緒に研究した仲です。時はめぐり、インドネシアで共同研究を進めています。