Rango, bien hecho!

さすがに煮詰まったので、気分転換に映画を観てきた。この秋は、豊作。「はやぶさ」、「エンディングノート」、「モテキ」も候補に考えたが、選んだのは、「ランゴ」。西部劇ファン、アニメファン、パイレーツファンで、動物好きの私としては、この映画を見逃すわけにはいかないのだ。
いちばんウルウルとしたのは、音楽。「荒野の用心棒」の名曲、あの「さすらいの口笛」、には及ばないものの、往年の西部劇のテーマ曲を思い出させるメロディは、ツボ。「ランゴ〜、ランゴ〜」と心の中で口づさみながら、劇場を後にした。
CGのクオリティにはますます磨きがかかっていて、登場「人物」の表情や動きの「リアリティ」は驚異的だ。CGアニメを育てたスティーブ・ジョブスに感謝しなければ。iPhoneiPadはいずれ他の商品にとって代わられるだろうが、CGアニメという表現手段は、さらなる改良を重ねながら、末長く使われていくことだろう。
演出は控えめで、かえって好感が持てた。これでもか、これでもかと、スリルをあおる演出は、あまり好きではない。「ランゴ」は、スリルよりも、表情や動きで観客の心をつかむことに成功している。
ジョニー・デップの演技をモーション・キゃプチャーした主人公「ランゴ」の動きは、とても楽しい。さすがは、ジョニー・デップ。彼の個性的な動作は、コンピュータでは作れないのだ。
吹き替え版で見たのだが、ヒロインのBeansを「マメータ」という名前に「意訳」したのは、うまい。