首都圏の電力需給見通し

http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20110321ddm012040045000c.html
に数字が報道されていたので、グラフにしてみた。単位は万キロワット。

利用可能な火力発電所を4月末までに復旧しても、夏場の電力需要はとうてい満たせない。
首都圏の大学では、計画停電のために、実験ができない状態が生まれている。1日3時間であっても、停電があれば、終日かけて一連の作業を続けなければならない実験はできない。したがって、多くの生命科学の実験は、ほぼ困難だと言える。
先日の植物学会総会で、学位論文や修士論文のために実験しなければならない学生を西日本の研究機関に指導委託に出すことを真剣に考えている、できれば研究室ごと移動したい、という悲鳴に近い声を聞いた。事態は深刻である。
九大では、工学部移転後に、旧工学部の建物が空いている。電気・ガス・水道の供給可能な実験室が、相当数ある。これを支援につかえないかという提案を、検討中である。
これから、JALラウンジを出て、11時5分の便でパリに飛ぶ。
福島原発に電源が確保され、冷却装置がはたらいて、危機が収束することを祈る。
また、被災者の方々の健康と、一刻も早い復興を、心から祈る。