科研費・特別研究員制度に関するフォーラム

日本生態学会初日が終わった。今日は、委員会デイ。全国委員会終了の19時30分まで、学会業務に時間を費やした。盛岡駅に戻り、若い学生たちと10時すぎまで食事(酒抜き)をしたあと、明日のフォーラムの講演準備をした。やっと終わったと思ったら、もう午前1時半だ。
明日は、17時30分から開催される「科研費・特別研究員制度に関するフォーラム」を担当している。最初の1時間は、日本学術振興会科研費・特別研究員行政を統括する立場にある審議役の宮じまさんに1時間たっぷりとお話いただいたあと、私が15分程度のコメントをして、そのあと総合討論を行う。私の話は、私でしかできない内容だと思う。可能な限り、大学院生が聞いて希望をもてる内容にしようと努力してみた。したがって、話の大半は特別研究員制度に費やし、科研費についてはごく簡単にふれるだけにした。科研費に関心がある教員は、総合討論の時間に質問していただくことにして、講演の内容は大学院生に照準をしぼったのである。
オーバーポスドク問題が発生し、任期制がはびこり、確かに悪いニュースはある。しかし、科学に希望が持てない時代かと言えば、私にはそうは思えない。私の若いころに比べるのは時代錯誤なのかもしれないが、当時に比べればはるかに希望が持てる時代と思う。そのメッセージがうまく伝えられれば良いのだが。