新入生に薦める本(4)気晴らしの一冊

週末は卒業研究生のN君・D2のYさんと宮崎県に出かけ、ササユリの予備調査。研究室に戻ったら、とんでもない連絡が届いていた。せっかくフィールドで気持ちよい週末を過ごしてきたのに、状況は一気に暗転。
こんなとき、気晴らしに読める本を一冊あげるとすれば、これ。

タイムスリップ森鷗外 (講談社ノベルス) (新書)
鯨 統一郎 (著) 講談社 (2002/03)
ISBN:9784061822368
渋谷のステージで森鷗外が歌うラップは本への愛情に満ちていた。
さて、森鷗外は敵の正体を暴いて明治に戻ることができるのか。
この本を読めばもっと本が読みたくなるかも。

気晴らしの一冊だから、あまり深く理由を聞かれても困る。
崖から突き落とされ、現代の渋谷にタイムスリップした森鷗外が、元気印の女子高生と犯人を追うというマンガ的設定。
でも、うまく話をつくって、うまく落としたと思う。
作者の本への愛情が感じられるので、一票。