新年度の堅実なスタート

4月に入ってはや5日。昨夜に京都入りして、今日は総合地球環境研究所のYプロジェクトのコアメンバー会議に出たが、昨日までの4日間は、大学院生とのディスカッションや論文原稿の修正にかなりの時間を割くことができた。プロジェクトの報告書に追われた昨年度前半に比べれば、まっとうな教員生活を送っていると思う。
Y君の論文は、もうすこしで投稿できるところまで来た。他に、預かっている原稿は、FNNNST、と6編ある。これらの原稿を投稿することが、当面の最優先課題である。M論文は、明日コメントを返せば、投稿となる。あと一編、ヤクノヒナホシの論文について、minor revisionをすればよいという連絡が届いたので、明日はこの原稿を改訂して、返送しよう。
この4月からは、3人の新M1と、2〜3人の卒業研究生の指導を新たに担当する。4月1日以来、新M1のK君のテーマについて相談を進めた。フィールドにも一緒に出かけて、下見をした。里山の竹林化の問題に関心があるということなので、この問題に真剣に取りくんでみたい。
新キャンパスで、モウソウチクが進入したために、土壌浸食が始まっている斜面を前に議論をしていたら、斜面の上方で、ドドドドド、という音が迫ってきた。何事かと思ったら、タヌキが二匹、猛烈な速度で斜面をかけおりて、目の前を通り過ぎ、走り去っていった。新キャンパスには何度も出かけているが、白昼、タヌキを目撃したのは初めてである。同行していたクリスは、哺乳類好きなので、目を輝かせて喜んでいた。
新M1のうち他の二人は他大学からの進学である。3日にはMさんがあらわれたので、彼女とも研究テーマについて相談した。こちらはまだ方向性を探る段階。具体化するには、もうすこし時間が必要だ。F君は今日から福岡入りしているはず。明日には会えるだろうか。
卒業研究生2名のテーマについては、昨年度のうちに相談して決めている。二人とも5月中旬にはフィールド調査を始める必要があるので、具体化を急ぐ必要がある。採集や調査の許可申請も必要だ。
新メンバーだけでなく、M2, D3の指導も忘れるわけにはいかない。来週はドイツなので、ドイツ帰国後には相談の場を持とう。