海外出張後の週末

アブダビから戻って2日間が過ぎた。海外出張から戻る日は、金曜日が良いと痛感。土日も出勤はしたが、朝おそめの時間まで、ゆっくりと休むことができた。おかげで寝不足だけは解消した。ただし、4日間の会議の後遺症は寝不足だけではない。まず、肩こり。今でも首をコキンと鳴らすことができる。いつもの私にはなかなかできない芸当である。次に、腹。4日間で確実に腹囲が増加した。肉はできるだけ食べないようにしたのだが、それでも太った。運動不足だけではここまで急激な変化はおきない。オレンジジュースを毎朝飲んだり、食後にデザートを食べたりしたのが効いたのだろう。デザートもケーキには手をださずに、果物だけにしたのだが・・・。欧米流の食生活は、日本よりも絶対不健康だと思う。
土曜日には800通ほどのメールをチェックし、急ぎの案件から返事をした。ただし、まだ返事をしていない案件もたくさんある。返事がまだの方、ごめんなさい。今日は生態学会福岡大会公開講演会「森の不思議を解き明かす」のために出す本のレイアウト原稿をチェックして、結びを加筆した。以前から、公開講演会の講演要旨集にお金と時間を費やすことに疑問を持っていた。今回は、「いっそ本にしてしまえ」という方針で、講演者の方々に本の原稿を書いていただいた。かなり早くから取りかかったのだが、結局この時期まで編集がずれこんでしまった。
ポスターは印刷せず、森づくり関係者のMLなどで宣伝している。すでに市民からかなり多数の申込みが届いている。まだjeconetなどにはアナウンスしていない。参加者が少ないという心配はしなくてよさそうである。
IUCN-SSC関係では、執行部の提案に批判的な専門家グループ長5名の連名で、意見文書が届いた。会期中にかれらが実施したアンケートによれば、「構造改革は不要である」と回答した専門家グループ長は22名にのぼり、「acceptable」と回答したのは3名だけだったとある。当分、熱い議論が続きそうだ。
さて、私はどう動けば良いものか。IUCN日本委員会にコンタクトするほうが良いだろう。ウェブをチェックすると、会長も副会長も存じ上げている。しかし、これらの方々がIUCN日本委員会の役員をされているとは知らなかった。
私は日本生態学会自然保護委員会で、IUCN-SSC担当として長年委員をつとめてきたし、レッドリストカテゴリー改訂作業にもWG委員として関わった。しかしこれまでIUCN日本委員会にはまったく連絡をとったことがなかった。これ以上仕事が増えても、私はとても責任を果たせないので、IUCN関係の国際対応をきちんとこなせる人材を見つける必要を感じる。