IUCN-SSC(国際自然保護連盟−種の保存委員会)の構造改革

昼食を済ませたところ。会議再開まであと15分ほどである。
午前中は、SSCの専門家グループを保全グループとアセスメントグループに分けるという「構造改革」案が提案されたので、議論は熱を帯びた。
趣旨は、レッドリストの客観性・透明性を高める一方で、保全に関するアクションも強めたいということである。総論にはみな同意できるのだが、しかし保全グループとアセスメントグループのどちらかを選べと言われると、そんな選択はできるかという反論が出るのもうなづける。専門家グループ長の大半は、保全アクションにも、レッドリストのためのアセスメントにも、多大な貢献をしている科学者ばかりである。
プロセスを分けることは重要だが、構造を分けることには反対、という意見がかなり支持を集めているように思う。おそらく両方を兼ねるグループも認めるという妥協案で決着せざるを得ないのではないだろうか。
それにしても、演説と議論の好きな人が多い。
※今日は、ダーウィンの誕生日だそうな。Iさんからの連絡で知った。Iさん、感謝。