ガシャモク

yahara2007-06-25

昨日は、わが国で最後に残されたガシャモクの自生地に出かけた。石灰岩の斜面を集水域とする小さな池に生えている。1999年までは大群落があったそうだが、2000年に激減し、現在ではごく少数の群落が残るだけである。
現地を見ていると、決して水質は悪くない。
減少の原因として、コイの影響や、放鳥されている水鳥による食害が考えられるが、コイも水鳥も1999年以前からいたそうだ。これらの要因は、減少したあとに脅威が増した可能性があるが、減少の直接的な要因ではないだろう。
残る可能性は、底質である。どうやら、ここ数年は、年間2cm程度の速度で、池の底にシルトが堆積しているようだ。シルトの供給源が何かを確認することが、保全対策を考えるうえでの鍵だろう。
Optio W20で水中写真を撮ってみた。ボートの上からデジカメを水中に入れて撮影できることがわかった。ボートの動きに慣れればもっとうまく撮れるだろう。