ひさしぶりに本を買う

今日は、午前も午後も会議。午後の会議は文系キャンパスの大教室で、化学物質安全管理支援システムの説明会。これから、実験室で使う化学物質はすべてこのシステムで管理することになるのだ。このシステムの導入はとても良いことなので、「所属薬品管理者」として研究室でのシステム稼動にこれから時間を割こう。
説明会の帰路に、ひさしぶりに生協文系書籍部に寄って、たまっていた本を受け取ってきた。
注文はメールでできるのだが、受け取るには足を運ぶ必要がある。配達自体は頼めなくはないのだが、カード決済のために、どうしても足を運ぶ必要があるのだ。15冊ほど受け取って、袋を2つ下げて、研究室に戻った。この中から3冊選んで、紹介しておこう。

最初は、昨年5月になくなられた米原さんの「遺作」である。書評集なのだが、連載されていた書評の最後は、「癌治療本を我が身を以て検証」「その二」「その三」で終わる。この三部作の一ぺージ目には、次のように書かれている。
結果的に抗癌剤治療を受けざるを得なくなったその経緯は、万が一、私に体力気力が戻ったなら、『お笑いガン治療』なる本にまとめてみたいと思うほどに悲喜劇に満ちていた。
米原さんは、筆が持てなくなるまで、こうやって冷静さを失わず、ユーモアを絶やさなかった。すごい人だった。
2冊目は、いわずと知れたピタゴラスイッチの本。会議に疲れ、報告書の筆が鈍ったら、このDVDを見て気分転換をしよう。
3冊目は、7月に公開予定の映画の原作。主演は、「猫娘」の田中麗奈。脱皮をはかる彼女の代表作になるだろうか。
第9回手塚治虫文化賞新生賞を受賞した作品で、最近のマンガ界では大きな収穫のひとつに数える人が少なくない。短い作品だとは聞いていたが、予想以上の短編。感想は、読んでから。