グローバルCOE予選敗退

グローバルCOE「学際複合新領域」枠に申請をしていたのだが、残念ながら「貴殿が拠点リーダーとして申請された拠点は、ヒアリング対象拠点とはなりませんでした」というメールをシンガポール空港で受け取った。
まさか、「予選」段階で敗退するとは予想していなかった。無念という以上に、責任を感じている。採択されるかどうかで、大学院への配分予算が大きく変わる。その全責任を負った勝負だったので、準備には相当な時間をかけた。教育面でも研究面でも、国際的にハイレベルの拠点形成ができるように知恵をしぼった。自分としては、最高水準の計画を提案したつもりだった。
しかし、結果は予選落ちという厳しいものになった。関係者の方々には、ただただ、申し訳ない思いである。
敗戦には必ず理由があるものだが、今回はその理由がよくわからない。博士課程の定員充足率、一人あたりの論文発表数などの基礎数値で篩いにかけられたのかもしれない。また、生態・分類・森林科学分野の研究者が所属する専攻が7つに分かれているため、「寄せ集め」という印象を与えたのかもしれない。
書面審査の評価の内容は、拠点リーダーに通知されるのだろうか。何が悪かったのかがわからなければ、対策がたたない。
九大の生態・分類・森林科学分野で申請して、予選落ちするような重点化は、行き過ぎだと恨み言のひとつも言いたくなるが、負けは負け。結果を厳粛に受け止め、反省すべき点は反省して、次の機会に備える必要がある。
帰国後は、3月に終了した3つのプロジェクトの報告書作成という仕事が待っている。4月中はこの仕事に相当な時間を割かねばならない。それが済んだら、論文を書こう。昨年度は、グローバルCOEなどの申請書の準備に忙しくて、予定したほど論文が書けなかった。そのため、プロジェクトの研究成果をまだきちんと論文にできていない。この点が、最大の反省材料である。