ケープのカヤツリグサの群集系統学的研究

夕食をとりながら、googlingをして、ケープ大学のパブで話をした二人の大学院生の共著論文を見つけた。
Jasper A. Slingsby and G. Anthony Verboom
Phylogenetic Relatedness Limits Co-occurrence at Fine Spatial Scales: Evidence from the Schoenoid Sedges (Cyperaceae: Schoeneae) of the Cape Floristic Region, South Africa
The American Naturalist, volume 168 (2006), pages 14–27
DOI: 10.1086/505158
種の共存問題に系統的なアプローチを導入した研究。Williamは私の研究とanalogyがあると言ったが、私は、Not analogy, but homology と応えておいた。
特定のグループを選んだケーススタディとして、非常にすぐれた研究だ。
私は、特定のグループ、特定の要因に注目するのではなく、地域全体のフロラを対象にして、個々の要因(標高、フェノロジー、倍数性など)の相対的な貢献度を調べるべきだという意見を述べた。Williamは、私の研究戦略にとても共感してくれた。
ともあれ、上記の二人と、指導教官のWilliamとは、これから連絡をとりあっていこうと思う。