エルビス・トトロ・ソーカル

DIVERSITASの新しいコアプロジェクト”bioGENESIS”の科学委員会初日を終え、参加者一同で「ちゃんこ御島」に出かけて夕食をとった。「ちゃんこ御島」は、雰囲気も料理もマスターもトイレも好評で、みなさんに満足していただけたようだ。
夕食の席では、Michael Donoghueがエルビスにまつわる昔話で盛り上がっていた。コンサートの最前列にいたので、新聞に掲載された写真に写っていたという自慢話をしていたが、Rafael Zardoyaに“Photoshop”と皮肉を言われていた。Joel Cracraftはウッディガスリーのニューヨークコンサートに行った昔話でご満悦だった。この手の昔話は、時代と国を共有していないと、ついていくのが大変である。
Michael Donoghueはハヤオ・ミヤザキの大ファンで、トトロ、キキ、スプリッティドアウェイを絶賛していた。
Daniel Faithはなかなか雰囲気のある人で、昨日のシンポジウムでは、系統樹による生物多様性の評価を政策決定に生かす方法論についての話をしてくれた。系統学や進化学だけでなく、経済学にも理解がある。経歴を聞いたら、シカゴ大学の数学科を卒業したあと、ニューヨークのソーカルの研究室で学位をとり、それから生物多様性の研究に移ったそうだ。今は、経済学や哲学に関心を持っている。ただし、もともと昆虫好きであり、ハミルトンの言う「石めくり」の一族である。
そのほかの科学委員会メンバーも、広汎な知識とバランス感覚をそなえている。一日の議論で、プロジェクトデザインの骨格部分は、随分整理された。あと一日議論すれば、当面のアクシンプランまで具体化できそうだ。