由布岳だより

今日は、明日からのDIVERSITASの会議に参加する5名のゲストと、由布岳に登った。
登山口のススキ草原では、リンドウやヤマラッキョウが点々と咲いていた。防火帯について英語でながながと説明したあと、fire breakと言えば済むことを知った。なるほど、fire breakですか。言われれば、なるほどそうですね。しかし、言葉を知らないと、短く表現するのは難しい。
落葉樹林は程よく紅葉していて、みなさんに満足していただいた。Michael Donoghueさん(USA)やElena Contiさん(スイス)は、北半球の植物地理学を研究されているので、植物をよくご存知だった。チドリノキ Acer carpinifolium は、とても印象的だったようだ。
谷間では、マムシグサの果実が色づいていて、みんなの目を引いた。フタリシズカやミツバウツギには、Susana Magallonさん(メキシコ)も興味を持たれていた。鳥が専門のJoel Cracraftさん(USA)は、植物の写真を撮るのが趣味らしくて、コバノガマズミやミヤマガマズミ、マユミなどの果実を撮影されていた。しかし、それ以上に、カマキリや大型のミミズにエキサイトされていた。さすがは動物学者だ。
由布岳から戻り、アジアンキッチンで食事をして、九大に戻った。もうすぐ終電。
あすから3日間は、国際会議。明日は早起きして、講演の準備をしなければ。