日本カメ会議

全国の熱烈カメウォッチャーが一同に会する「日本カメ会議」が、九大伊都キャンパス・ビッグオレンジで開かれた。
「一同に会する」といっても、熱烈カメウォッチャーが何百人も集まるわけではない。こじんまりとした、アットホームな集まりだった。
1999年5月に第一回が開催されてから、今年で8回目を数える。イシガメが暮らす九大伊都キャンパスでこの会議を開催していただいたことに、心から感謝したい。
準備に奔走されたKさんは、「僕らも皆、生きていく2」と題して、記念講演をされた。九大伊都キャンパスでの、カメや両生類を見守り続けてきたKさんの講演は、6年間の実績にうらづけられた説得力があって、とても良かった。ただ、少し疲れられていたような・・・。ほんとに、ご苦労様でした。
続いて、九大生態研の「カメ子」さんが、「ニホンイシガメの季節移動」と題して発表。「カメ子」さん、全国デビュー、ご苦労様。これからも、地に足のついたデータをとって、イシガメの不思議な生活の謎を解き明かしてください。
長崎北高校のM先生の発表では、諫早調整池でスッポンが大繁殖しているとか(養殖場から逃げたらしい)、長崎湾でワニガメが泳いでいたとか(写真入りの新聞報道を見せていただいた)、壱岐福江島タイワンリスが大増殖している(この話題はカメとは関係ないが)、などなど、カメウォッチャーの目を通してみた、長崎県の生態系の変貌について、生々しい話を伺うことができた。
京都のNさんは、第一回カメ会議以来の「古株」らしい。「今年も元気に」参加されていた。とにかく、元気な方でした。
もともとは鳥の研究をされていたそうだが、いまではすっかりカメウォッチャー。
共同発表者のOさんは、大学生。小学校時代に、自然観察会でNさんに見込まれ、「子供鳥博士」の称号をもらったそうだ。ところが、師匠がカメに惚れ込んでしまった。「鳥の祖先は恐竜だ。カメの親戚だ。カメを知ることは、鳥を知ることにつながる」とか言われて、京都府のミナミイシガメの調査に邁進し、その調査結果を報告された。
これぞ、カメ会議。そういう発表でした。
7時半から、スズメガの観察をはじめるので、今日はこれにて。