ゲド戦記に拍手!

早朝に、実験用の鉢を並べてから、8時に天神東宝にかけつけ、ゲド戦記を見てきた。
7月9日のブログで、この映画は酷評されることが約束されている、と書いた。
その予想どおり、Yahooムービーの掲示板では、酷評が続いていた。これだけ酷評されると、興行成績にも影響するのではないか。それくらい、前評判は悪かった。
しかし、やはり、案ずることはなかった。
酷評されている主要な理由は、7月9日のブログで書いた点にあると思う。
ただし、「大きな冒険をしなかったということでもある」という私の評価は、改めなければならない。
吾郎新監督は、かなり思い切った冒険をしていた。そのため、往年のジブリファンに失望を味あわせたかもしれない。しかし、新しいものを作る過程では、それは仕方のないことだ。時間がたてば、きっと新しい評価が定着するだろう。
「吾郎新監督が、現実的な制約といかに格闘し、どんな答えを出したか」に興味があったのだが、この点での新監督の達成度は、きわめて高かった。
今は、詳しくは書かないが、演出にせよ、作画にせよ、非常にはっきりとした考えを持って、この作品に挑んだことがよくわかった。
これから新キャンパスに向かい、日本カメ会議に出るので、詳しい感想はまたいずれ。
関心がある方は、Yahooムービーの酷評に惑わされることなく、映画館に足を運ばれることを薦める。私は、もういちど見たいと思っている。