研究拠点形成ヒアリングが済んで黒猫ワイン

今日は、P&P「生物多様性保全と進化に関する研究拠点形成」最終年度のヒアリングだった。P&Pというのは、学内予算による科研費のようなものである。私が受けているのは、A typeといって、新しい研究センターや専攻などを準備するための予算枠である。
九大新キャンパス・今津干潟・屋久島という3つのフィールドで、理・農・工学系の研究者による共同研究の実績をつみあげ、その成果のうえに、「生物多様性研究センター」を設立するという私の提案が、3年前に採択された。今年はその最終年度である。
理・農・工学系の連携がうまく進んでいるし、新センター設立にむけての調整も進んできているので、かなり自信を持ってヒアリングに望むことができた。
否定的なコメントは何もなく、「たいへん良い成果があがっており、期待している」という評価をいただいたように思う。
今後は、年度内設立をめざして、関係部局内・間の調整をしっかりと進めたい。時間も労力もかかるが、ひとつの研究分野がある大学の中でしっかりとした歴史を刻むためには、研究業績をあげるだけでなく、研究組織・研究拠点というものを整備することが必要だ。そして、研究組織・研究拠点を作るためには、誰かが「ひたすら頑張る」以外に、道はない。
九大で新センターを作るうえでは、すでにセンターを持つ京大や北大とは違った特色が必要とされる。また、鷲谷さんを代表とするCOE、自然再生研究拠点とも違った特色が必要である。九大新キャンパス・今津干潟・屋久島での共同研究の実績をうまくいかしたフラッグシップを考えているところである。
もちろん、フラッグシップだけでなく、新しい研究のトレンドを作れるようなプロジェクト案が必要だ。
ビジョンやデザインを考えるのは、クリエイティブな仕事なので、苦にならない。あと半年かけて、学内の関係者の意見をよく聞きながら、良い案を作ろう。
東京について、ほっと一息ついている。近所で、Zellerの Schwarze Katz(=black cat)を売っていたので、買ってきて飲んでいる。
つまみには、塩・こしょう・にんにく・しょうが、で下味をつけた鶏肉を、たまねぎとしいたけを炒めたパンに入れて、酒蒸しにして、最後にナンプラーをかけたものを作ってみた。まったくの思いつきで作ってみたのだが、結構いける。
今夜は、「森林の生態学」の続きを読んで、早めに寝よう。