九大カタロカイ

昨日は、「九大カタロカイ」という企画にゲスト出演した。
九大の1年生を中心に、若い学生と2時間あまりの時間をすごした。さらに、懇親会で終電まで交流を続けた。
私が大学生活をおくったころとは、大学の様子も、時代の状況も、まったく違う。しかし、いつの時代も、若者は元気である。
サーフィンをかついでアメリカ西海岸を旅したり、フィリピンの豊かな家と貧しい家の暮らしを体験したりと、世界を自分の目で見て、自分の道を歩いている若者がいた。
20歳から40歳まで、40歳から60歳までの目標と人生設計を考えて、いまを生きている1年生もいた。
少人数ゼミOBで、旧知のTくんは、大学を出たら本屋を仕事にしたいとさらりと話していた。
大学で、授業では学べないことを、自分で見つけてエネルギッシュに生きている若者を見るのは楽しい。大学教官の特権のひとつだろう。
私や、もうひとりのゲストの目黒実さんが大学生活をおくった時代に比べれば、「社会や世界を変える」というテーマが、すっかり色あせてしまったさみしさは感じる。しかし、今の若者のほうが、実は地に足がついているようにも思う。
いずれにせよ、未来をになうのは若者である。その若者と、私たち、あるいは目黒さんの世代との交流の場がもっと頻繁にあれば、互いの世代のよさが生かされるだろう。
「九大カタロカイ」の企画は、今後も続くそうだ。期待しよう。