「環境問題のウソ」はホントウか?

宮崎空港大淀ラウンジで、毎日新聞書評欄を読んでいる。藤森照信さんが、池田清彦著『環境問題のウソ』について書評を書かれている。見出しには、「感情的な地球温暖化外来種論に冷や水」とある。
まず、地球温暖化に関しては、「百万年単位で見れば寒冷化しており、十万年単位では上がったり下がったりしている」と結論づけているそうだ。また、温暖化とCO2の相関をかりに認めたとしても、CO2の増加によって気温が上がったのか、それとも気温が上がったからCO2が増加したのか、確たる証拠はない、という主張が述べられているそうだ。
外来種問題に関しては、「魚についていえば、これまで絶滅したのは亜種しかなく、スワモロコ、クニマス、ミナミトミヨの三つだけ。いずれの絶滅も外来種が入る以前のことだ。アメリカザリガニウシガエルブラックバスといった外来種が入り、科学的に見れば日本の水生動物の多様性は増えた」「ブラックバスが入ったのは80年も前のことだ。以来、固有種とは共存していた。そのバランスが崩れ、固有種が激減しはじめたのは、琵琶湖総合開発が始まって水辺の自然環境が壊されたのと同時だ」という主張が述べられているという。
出版は、「ちくまプリマー新書」。高校生にも読まれる新書シリーズである。著者の挑戦的主張が、断定的に書かれているようであり、この点が気になる。
搭乗時間が間近なので、とりあえず、ここまで。私のコメントは、次回に書こう。