ピーター・ジェニングスからのメッセージ

テレビをつけると、BS1で「ピーター・ジェニングスからのメッセージ」という番組をやっていて、一部を見た。「彼のあまりにも早すぎる死は・・・」というアナウンスにびっくり。不覚にも、彼が8月に他界していたことを知らなかった。肺がんのために、5月からABCのキャスターを降板して、闘病生活を送っていたそうだ。
彼は、タバコの害をテレビでとりあげ、青少年への喫煙拡大を意図する宣伝戦略をとっていたタバコ産業と戦った人物である。彼自身、若いころにタバコ依存症となり、大きな努力を払って禁煙した経験を持つ。しかし、9.11以後、喫煙を再開していたという。肺がんを患い、自ら喫煙者のリスクを実証することになったのは、悲運である。
彼は、科学者的な追及をする人だった。彼のような、批判精神と実証精神を持つキャスターが、日本にも育ってほしいと思う。
なお、彼の功績については、日本語版ウィキペディアよりも、英語版Wikipediaの方が詳しい。