3ヶ月記念日は雲隠れ

1月8日にこのブログを始めてから、3ヶ月が経った。現時点で67872件の訪問をいただいた。毎月2万件以上も訪問していただいたことになる。訪問数が多いのは、嬉しいことだが、何しろ忙しいので、あまり「読者」サービスはできない。時間の許す範囲で、日々の悪戦苦闘のメモを書いていくことしかできない。悪しからず。
昨日から今日の昼過ぎまで、研究室から「雲隠れ」をして、大学院生の論文原稿をなおした。大学院の教官としては、本務中の本務だが、「雲隠れ」しないと改稿に集中できる時間がとれないのが現状。困ったものだ。
「雲隠れ」の成果として、「イントロダクション」については全面改訂した原稿ファイルを本人に渡し、「材料と方法」と「結果」は、プリントした原稿に書き込みをして渡した。残るは、「考察」。これがいちばん難しい。「考察」では、結果から導かれる結論の意義を、先行研究に照らして述べることが求められる。「結果から導かれる結論」に制約されるので、自由に論を展開するわけにはいかない。しかし、結論から誰でも書ける立論では、面白みがない。著者の洞察力が問われる部分である。
札幌への出張中に、分子生物学者の柳田充弘さんが、「柳田充弘の休憩時間」というブログを始められたことを知り、さっそく私の「アンテナ」に加えた。あいかわらず、舌鋒が鋭い。
その柳田さんが、大学院生の論文原稿をなおすとき、「結局、考察の一つのパラグラフを書くのに、半日くらいかかることがある」と書かれている(3月31日:論文ライターのひとりごと)。柳田さんでもそうなのかと、共感してしまう。