わかってないNHK

ひさしぶりに日曜日を自宅で迎えた。朝・昼兼用の食事をしたので、早めに夕食をとりに行ったのが、運のつきだった。行きつけの食堂のカウンターに、おいしそうな「うどんすき」がちょうど配膳されたときのことだ。NHKの特番「NHKの再生をめざして」が始まり、新会長が画面にアップで登場して、話をはじめた。あいまいで、抽象的な表現ばかりで、魅力に欠ける。せっかくの「うどんすき」が、まずくなるじゃないか。

新会長の挨拶に続いて、グラフを使って予算案の説明がはじまった。節約しているから、NHK受信料を払ってくれという趣旨のようだ。われわれが聞きたいのは、そんなことじゃないゾ。ここが悪かったから、こう変えると、はっきり言ってくれ。

続いて、「視聴者との結びつきの強化」をどう具体化するかという説明。コールセンターの機能を拡充するとか、視聴者参加番組を増やすとか。「全国のど自慢」を増やしても、信用は回復しませんよ。

私はNHKの番組を高く評価している。TV番組は、ほとんどNHKしか見ない。だから、受信料も支持する。しかし、この「公共放送ジャック」はいただけない。視聴者の心が離れるだけだ。

田原聡一郎とテリー伊藤と久保じゅんの3人で、「これからのNHK」について自由闊達にしゃべってもらうというのはどうだろう。もちろん、シナリオなしの生放送で。そうすれば、「おお、NHKは変わるかもしれない」とみんな思うだろう。受信料収入もきっと回復するよ。

付記:NHKには、何人も知り合いがいる。信頼できるディレクターもいる。このBlogは、彼ら・彼女らを応援するつもりで書いた。放送を愛するNHK職員、がんばれ。