早野ツイートの最新情報

起きてすぐに、早野ツイート(http://twilog.org/hayano)を見る。新聞やTVニュースを見るより、正確に状況がつかめる。ありがたい。
茨城県放射線量(http://twitpic.com/49uib4)は昨日深夜に一時的に増加したが、その後下がっている。最高時でも4-5マイクロシーベルト/時間、であり、健康に影響ないレベル。「/時間」という単位が重要。1時間放射線をあびつつけるとこの値になるという意味。

放射線医学総合研究所サイト:http://www.nirs.go.jp/information/info.php?116
の解説によれば、「被ばくした放射線量が高いほど数年後から数十年後にがんになる危険性が高まると考えられますが、その危険性は、例えば100mSv(ミリシーベルト)の放射線量で0.5%程度です(注1)。これは喫煙や食事などの生活習慣を原因とするがんの危険性よりも数十分の一程度低い値で、過度に心配する必要はありません。」
茨城県の数字は、「4-5マイクロシーベルト/時間」であり、ミリシーベルトの千分の一の桁。100mSv(ミリシーベルト)レベルの被曝とは、「1マイクロシーベルト/時間」レベルの放射線を100x1000時間浴び続けることに相当する。
※「過度に心配する必要はありません。」ということは、喫煙や食事程度には心配する必要があるということ。自分でタバコを吸わなくても、家族に喫煙者がいれば、がんの危険性は有意に増加する。
被曝と被爆は違う。被曝は、自然レベル以上の放射線量にさらされることで、今回の事態での被爆は、除染すれば健康への有意な影響は考えにくいレベル。長崎や広島での被爆は、浴びた放射線のレベルが違う(注2)。
注1:信頼できるサイトの解説だと判断して引用したが、考えているうちにいろいろな疑問が生じた。さらに調べてみると、年間で100mSv(ミリシーベルト)の放射線量をこえてはじめて、統計学的に有意な発ガン率の増加が認められるという記述を見つけた(http://www.world-nuclear.org/info/inf05.html)。このときの増加率が約0.5%かどうかは未確認だが、統計的検出限界に近いところでの増加率は、そんなものだろう。一方、喫煙者は非喫煙者に比べ、発ガン率が1.5-5.5倍(男性の場合:http://ganjoho.jp/public/pre_scr/cause/smoking.html)で、とても高い。ただしこれは長く吸い続けた場合。1年間吸い続けた場合に、有意な発ガン率の増加が認められるかどうかのデータは未確認。したがって、喫煙の発ガンリスクよりも「数十分の一程度低い値」という数字をどうやって計算したかは不明。あまり正確な数字とは言えないように思う。「年間で100mSv(ミリシーベルト)以下の放射線量被曝なら、発ガンリスクは非被曝者と同じレベル」と説明するのが妥当だろう。
注2:多くの人が5000ミリシーベルト以上の放射線量にさらされた(http://www.world-nuclear.org/info/inf05.html)。
★私は放射線の専門家ではありません。勉強して理解した内容をまとめましたが、間違いがあれば、ご指摘ください。

「燃料棒はいつまで燃え続けるか?」という疑問に応える親松教授の計算結果(http://plixi.com/p/84187425)は衝撃的。「崩壊熱が十分に減るには、数か月から1年単位の長期戦になる可能性がある」。ただし、グラフを見ると、1か月あれば半分に減りそうだ。まずは半分レベルまで減らすことが重要だろう。長期戦になることを前提に、冷却に対応している東電職員の交代体制をとる必要があると思う。
東大病院放射線治療チームの中川さんが、早野ツイートに呼応して、チーム中川ツイート(http://twitter.com/team_nakagawa)を開始された。心強い。
昨日から明るい話題に切り替えるつもりだったが、そうもいかない状況だ。