国際マメ科植物多様性アセスメント計画

24日にバリ島から帰国した。バリ島では、インドネシアの森林生態学に関する会議(16-19日)、DIVERSITAS bioGENESIS科学委員会(19-20日)、ATBC(熱帯生物学・保全学会)大会(20-23日)をハシゴした。3つの会議を通じて、「国際マメ科植物多様性アセスメント」を提唱し、協力者のネットワークを組織した。森林生態学に関する会議では、森林プロットを設置しているインドネシア各地の研究者と知り合うことができ、森林プロット中のマメ科植物の分布パターンに関する分析を協力して進め、共著論文を書こうという計画への賛同を得ることができた。また、bioGENESIS科学委員会でも、「国際マメ科植物多様性アセスメント」への強い支持があり、bioGENESISが正式に支援するプロジェクトとして推進できる見通しがたった。ATBC大会では、2000をこえるボルネオの植物種について分布モデルを作り、全島規模の種数・固有率分析を進めているNiels Raes, スミソニアン研究所熱帯森林センターが管理する世界の大規模プロットを統括しているStuart Davies, これらの大規模プロットでDNA barcodingを推進しているJohn Kressなど、キーパーソンに効率良くコンタクトでき、計画への賛同を得ることができた。3つの会議での議論をふまえて、機内、および成田の待ち時間で、「国際マメ科植物多様性観測にむけて」と題する短い文書を書いて、関係者に送付した。これで、日本発の国際事業として、「国際マメ科植物多様性アセスメント」を推進できる見通しが立った。提案文書は近日中にウェブサイトにアップロードする予定。