新世代遺伝手法は黒ひげ?

日本生態学会大会に参加中。昨日は、「新世代遺伝手法」に関するシンポジウムに出席した。講演者でもコメンターでもなかったので、気楽な気持ちで楽しく参加した。100名をこえる参加者があり、「新世代遺伝手法」に対する関心の高さがうかがえた。
講演を聞きながら、私がもしコメンターだった場合にウケをとるためのくだらないアイデアを思いついた。まじめなシンポジウムをくだらないギャグで汚してはいけないので、発言を控えた。シンポジウム後に何人かの参加者にアイデアを披露したところ、ブログに書くようにとお勧めいただいた。せっかくのアイデアなので、記録に残しておこう。
ワンピース、海軍本部での頂上決戦で仁王立ちのまま絶命した白ひげの絵を使わせていただく。「巨星、ESS逝く、生態学は新時代へ」と書きこんでおく。次に黒ひげが、自分が持つヤミヤミの実の能力(分子生物学)に加えて、白ひげのグラグラの実の能力(進化生態学)をとりいれて、「これで俺が最強だ、これからは俺の時代だ」と叫ぶ。・・・2つの強力な能力を手に入れれば、一見無敵に見える。しかし・・・と話を続ける。
しかし、黒ひげはそのうち、ルフィに倒される運命だ。いくら強力な力(技術)を手に入れたところで、それだけでは新しい時代を作れない。新しい時代を作るためには、ルフィのように、志と折れない心、ゴムのような柔軟さ、そして仲間(チームワーク)が必要だ。・・・というコメントで結ぶ。
このたとえ話には、「黒ひげ」がラスボスですらないという含意もある。能力を手に入れることを自己目的化しているようなキャラは、所詮、捨てキャラだと思う。
誤解のないように書いておくが、「新世代遺伝手法」シンポの講演者にはしっかりした志があり、どの講演も非常に面白かった。上記の仮想コメントは、会場で話すには、いささか的外れだった。