COP10に向けての意見交換会

昨日は、「生物多様性に関する情報提供ホームページの開設及び生物多様性条約第10回締約国会議に向けた意見交換会」という長い名前の会議に出た。
参加者は90名程度。さまざまなNGONPOの方々が参加されており、いろいろな立場からの意見を聞くことができた。
とくに印象に残ったのは、現行の「自然公園法」が生物多様性保全を目的としているとは言いがたいので、改正してほしいという意見である。たしかに、現行の「自然公園法」は、生物多様性保全に対する規定が甘い。たとえば、

  • 道路法 (昭和二十七年法律第百八十号)その他他の法律の定めるところにより、国が道路に係る事業その他の事業を執行することを妨げない

という規定はあるが、「これらの事業において公園内における野生生物種の存続を脅かしてはならない」という規定はない。
生物多様性基本法」が制定されたことを受けて、「自然公園法」を改正することは、自然な流れだと思う。
また、環境省OBのKさんから、(1)東京と名古屋の人しか関心を持っていないのが現状なので、全国の都道府県への働きかけが必要だ、(2)COP10以後の組織だった取り組みをいまから考えておくべきだ、という指摘があった。いずれも重要なポイントである。