日本進化学会大会に参加中

東大駒場キャンパスで昨日から日本進化学会大会が開かれている。昨日は九大の大学院編入試験に対応するために欠席し、今日から大会に参加している。
明日は、シンポジウム講演に加え、夏の学校で「植物の生態学」という講義をする。これまで夏の学校で何度か講義をしたが、「内容が難しすぎる」というのがもっぱらの評価だった。確かに、自然淘汰による進化理論の基本をしっかりと教えようとしたために、内容がどうしても難しくなってしまった。
今回は、「植物の生態学」という、自由度の高いお題をいただいたので、これまでの「不評」に対して雪辱を果たすべく、徹底してわかりやすい講義を準備した(つもり)。
「わかりやすい講義」の技術について、ここ数年私なりに考えて、努力してきた。その成果を生かして、構成を練った。乞うご期待。
いま、日本進化学会創立10周年企画「進化学事典」(仮題)の編集委員会に出席中。
「種概念」という大項目には、「生物哲学の観点から」「保全生物学の観点から」「古生物学の観点から」という3つの中項目を設けることになった。原案では、「生物学の観点から」という中項目があったのだが、「生物学の観点では、モデルさえあればよいので、概念はいらない」と私が発言したため、この中項目は消えた。」「保全生物学の観点から」という中項目は私が担当するので、そこで基本的なことは書くつもり。