透明人間

今日は、屋久島に戻って調査を続けるはずだった。しかし、東京から福岡に戻り、急ぎの仕事に対応中。新しいアイデアに関連する書類の準備なので、生産的な仕事ではある。
演習林のKさんから書類がメールで届く。電話をかけて御礼を言い、樹木の進化と森林生態系の物理的状態を関連づけるいくつかのアイデアについて意見交換をした。森林における水・温度などの物理的状態は、樹木の開花とともにかなり変わるだろうと思っていたが、まさにその通りらしい。このへんには、生態系レベルの研究者と進化の研究者が連携できる未開拓のテーマがかなりありそうだ。
ひさしぶりにKさんの「雑感」を読むと、「僕くらいの年齢になって更に学問的能力をつけようとするのを我がままと見る傾向が・・・この国にはあると思う」とある。そんな「誘惑」に負けちゃいけませんよ、Kさん。高みをめざせなくなったら、研究者はおしまい。
もっとも、そう思う人が責任ある立場に立って悩む気持ちは、よ〜くわかる。めげずに高みをめざそう。
今日は、スケジュール表では屋久島にいることになっていたので、電話もほとんどかかってこず、「透明人間」になった気分である。仕事は結構はかどっている。
とはいえ、屋久島に戻れないのはくやしい。夕方、屋久島の山の中から、携帯に連絡が入った。うーむ、屋久島の山の中から・・・。そんなところからかけなくても・・・・。くやしい。
さて、書類の続きを書こう。