科学技術振興調整費凍結への疑問

サクララウンジでネット上のニュースを見ていたら、「科学技術振興調整費106億円を凍結」という記事が目にとまった。やっぱりという感想。財務省のやりそうなことである。
今年度に新規採択された106億円の支給手続きを停止しているそうだ。関係者にとっては、大変な事態である。
記事には、「支給の条件として財務省は、再調査に基づいて支出の妥当性を改めて示すよう文科省に求めており、同省の作業が遅れた場合には、各大学の研究計画への影響も懸念される」とあるが、懸念どころの騒ぎではない。影響は必至である。
もっとも大変なのは、雇用問題である。新規課題で7月1日から雇用される予定だったポスドクは、少なくとも当面の間、ポストを失う。彼ら・彼女らには、何の罪もない。
「支給手続き停止」というのは、一見妥当なように見えるが、きわめて無責任な対応である。財務省は、停止措置によって生じる混乱・被害には一切責任を負わない。ひどい話である。