チューリヒ便りがんばれ!
「ヨーロッパで研究室を運営する」(通称シミケンブログ)が、人気ブログランキング(自然科学部門)で、このY日記を抜いて、堂々のベストテン入り。おめでとう!
チューリヒ大学で独立のラボをまかされて、その立ち上げに奮闘するイキの良い若手研究者の日記である。研究の話題だけでなく、音楽やデザートなどの話題もあって、楽しい。もっと人気が出るだろう。
私のほうは、更新が数日に1回のテンポになっている。なぜかと言えば、最近は、サバティカルのおかげで、研究+大学院教育というまっとうな仕事に割く時間が多いのだ。学振の評価書を締め切りが迫っている中で11通も書いたのは、ちょっとしんどかったが、これもまっとうな仕事である。まっとうな仕事をしていると、あまり現実逃避する必要がない。
電車の中で書きかけた、本の感想などがあるが、完成を見ないまま。そのうち時間を見つけて完成させよう。
それにひきかえ、Tさんは、大変そうだ。でもズッキーニを育てたり、所内の四季の変化をいとしんだりする余裕があるうちは、大丈夫。ウェブ日記を読んでいると、会議が多すぎるような気がする。組織の効率化がうたわれている時代だ。もっと減らす努力も必要かもしれない。また、会議の時間は上限を設定すべきだと、私は考えている。もっとも、このような改革にはエネルギーがいるので、言い出すとかえって時間がとられるというジレンマはある。
「管理職業務をほったらかして自分の研究をすると, なんとなく後ろめたい楽しさがある」そうだ。私には、ありませんね。サバティカルは九大が作ってくれた制度だから、とるのは当然の権利。認められた以上は、余計なことはせずに、研究に集中するのが義務。めでたく研究院長候補からもはずれたので、選挙会にも行かなかった。
kumaboxさんは、「今日は、一日中自分の研究をやった。・・・すると、なんとも後ろめたい。なんか、すごく怠けているというか、いや、すごく悪いことしてるみたい。」と書かれている。
論文を書かねばならない現実から逃避して、ネットサーフィンしている、ほら、そこのあなた。あなたは、後ろめたいでしょう。
しかし、「今日は、一日中自分の研究をやった」のなら、後ろめたいことはありませんよ。堂々と、ウェブ日記に、一日の成果を書きましょう。
Tさんも、kumaboxさんも、シミケンブログを読んで、まっとうな毎日を送りましょう。