プログラムオフィサー仕事はじめ

日本学術振興会学術システム研究センター生物系科学専門調査班専門研究員」(通称:学振プログラムオフィサー)というなが〜い名前の役職を拝命し、今日はその最初の会議に出た。3時にオリエンテーションが始まり、4時から会議開始、終わったのは7時半ころだったと思う。
重要な仕事のひとつは、科研費や特別研究員の審査員候補を決めることである。今日は早速、新しくスタートする「若手研究スタートアップ」の審査員候補を選んだ。もちろん、選考にかかわる情報は、一切オープンにできない。決して私に聞かないように。
唯一言えるのは、審査員候補は日本学術振興会が管理している研究者データベースから選ばれることか。このデータベースには、科研費基盤研究などの採択者全員が登録されている。
これ以外に、学会から推薦された実績のある研究者が登録されている。このデータベースから審査員候補を選ぶわけだが、同じ大学から何人も選ばれないように、分野・材料が偏らないように、などなど、さまざまなバランスを考えつつ、しかもしっかり審査してくれる人を選ぶ作業は、簡単ではない。
特別研究員に採択されなかった人から、しばしば審査への疑問の声を耳にする。しかし、私が知る限り、審査の公平性には最大限の配慮が行われているし、実際に審査員を選ぶ立場にたっても、その判断は変わらない。
審査員は公表できないが、審査員候補を選ぶわれわれプログラムオフィサーの名簿は公表されている。興味のある方は、学術システム研究センター名簿を参照されたい。
プログラムオフィサーを選ぶプロセスについては、今回初めて知ったが、ここでも、利益誘導が生じないように、公平で慎重な選考手順が採用されている。