動物の群れの呼び方
英語では、動物の群れに対する表現が実に多様だ。おそらく、狩猟採集生活の時代には、このような表現の多様性が重要だったのだろう。
ライオンの群れはプライド、ゴリラの群れはバンド、キリンの群れはタワー、このくらいは知っていた。
さきほど、偶然に、
というサイトを見つけた。これは便利だ。
- バッファローの群れはギャング、これはなるほどと思う。
- カンガルーの群れはトループ、これもわかる気がする。しかし、
- クマの群れはsloth,
- カバの群れはbloat,
- トラの群れはstreak,・・・
まったく意味がわからん。
鳥にいたってはもっとわからん。
- Cranes(ツル)の群れはsedge,
- Eagles(ワシ)の群れはconvocation,
- Hawks(タカ)の群れはcast,
- Owls(フクロウ)の群れはparliament,
- Parrots(オウム)の群れはcompany,・・・
だいたい、鳥の英語名自体が、わからないものが多い。
Bitternsってなんだ、Buzzardsってなんだ、Bobolinksってなんだ・・・。
Cootsはオオバンだが、Cormorantsってなんだ・・・。
B, Cだけでこれだけわからない名前がある。
両生類はfrogとtoad(ヒキガエル類)で呼び方が違い、前者はarmy, 後者はknot.
カエルだけでなく、ニシンもイモムシも、群れを"an army of"と数えるそうだ。
いやはや、勉強になりました。
Familyは単数か複数か?
※以下の記事には誤りがありました。18日の訂正記事:「植物の科名(Family name)は複数形」をご覧ください。
ヤクノヒナホシの論文改稿を終えて、共著者に改訂原稿と「審査員のコメントへの対応」を説明した文書を送った。平日は授業に追われ、結局週末になってしまった。
審査員から、"Thismiaceae is" を "Thismiaceae are" に修正するようにという指摘を受けた。この点に関する私の結論は以下のとおり。
ここでは、Thismiaceaeの個々のメンバーではなく全体を指しているので(つまりThismiaceae がsaprophytic plantsではなくa groupと対応しているので)、単数で扱うのが妥当だと思います。
Thismiaceae is a group comprising five genera.
Thismiaceae are saprophytic plants represented by five genera.
というように、単数と複数を使い分けるのだと思います。
私が書いた文章は、Thismiaceae is a group of saprophytic plants, comprising five genera・・・というもの。この文章では、Thismiaceaeがgroupと対応しているととるか、saprophytic plantsと対応しているととるかで、単数か複数かの扱いが変わる。私の文章では"comprising five genera"という形容句をつけているので、単数のほうがsounds betterだと思う。
集合名詞の数の扱いは、日本人にはなかなか厄介である。どの集合名詞がどのタイプか、私の記憶もかなり曖昧だったので、「S.USKの英語ノート」さんのリストから、転記しておく。
- Familyタイプ(上記のように文脈によって単数か複数かが変わるもの):audience, cabinet, class, club, committee, company, crew, crowd, family, generation, government, jury, public, staff, team
- Policeタイプ(つねに複数扱い):cattle, clergy, people, police, poultry
- Pollenタイプ(つねに単数扱い):baggage, clothing, foliage, furniture, machinery, merchandise, poetry, scenery, fiction, equipment
「Pollenタイプ」は私の命名。pollenが常に単数扱いであることは、意外に知られていない。数えるときは、必ず、pollen grainsと言う。花粉の粒は数えられるが、「花粉」は数えられないのだ。
以下のサイトは、"a group of"を単数で使っているケースと複数で使っているケースについて調べるために、検索をしていて、たまたま見つけた。