久々の安堵

九大百周年記念生物多様性シンポジウム(土曜日)、およびそのサテライトシンポジウム(日曜日=今日)が無事終了した。仕事は山ほどあるが、とりあえず、明日の午前中までの急務はない。このところ、早朝に起きてその日の仕事や締め切りに対応する毎日が続いていた。今夜は、久しぶりに明日のことを考えないで良い。
マイケル・ドノヒュー博士とは、4日間、ずいぶん色々な話題について議論した。稲作農耕文化を基盤に発展した日本社会では、強いリーダーが必ずしも必要とされてこなかったとか、損得勘定ぬきに自分の技量を高める「道」(剣道、柔道、華道など)という文化が日本社会を支えているとか、合衆国では左翼のルウィントンやグールドが社会生物学を攻撃したが、日本では左翼の研究者が社会生物学を先導した、などなど、私の長年の持論について議論をした。とても楽しく、有意義な4日間だった。ドノヒュー博士が、ルウィントンから直接学んだ経験がある人だとは知らなかった。私より少し上の世代だが、まだまだ元気だ。いろいろなコラボレーションの計画も議論した。これからも、いろいろな機会に、協力して仕事をすることになりそうだ。