卒業研究生研究計画セミナー

今日は、私が担当している3名の卒業研究生の研究計画セミナーでした。
九大生態研では森林を研究したいと希望する学生はこれまでほとんどいなかったのですが、どういうわけか、今年は3名も森林の研究を希望する学生がいました。そこで、4月にこの3名と一緒に屋久島に出かけ、そこで森林研究の一端を経験してもらいました。具体的には、シカの食害による植生の変化に関する私の調査を手伝ってもらいました。その経験をもとに、本人たちの希望や問題意識をできるだけ尊重しながら、研究テーマを設定しました。と言えば聞こえは良いのですが、屋久島から戻ったあとの私は多忙を極め、3人と直接話をする時間はほとんどありませんでした。きっと3人とも、心細い思いをしたことでしょう。しかし、生態研ではそれが当たり前なので、自分で何とかしなければと考えてくれたようです。私は3人の研究テーマに関連する英語の文献をいくつか渡して、それらを読んで、自分で考えるように指示し、インドネシアに出張しました。連休明けに帰国してからは、リーディング大学院申請書の準備(23日しめきり)、環境省S9プロジェクト中間報告書の準備(今日、環境省に発送)などに追われ、あまり指導の時間がとれませんでした。したがって、私ができた指導はほとんどミニマムに近かったのですが、3名ともかなりしっかりした研究計画を作ってくれました。課題はまだたくさん残っていますが、1か月間でずいぶん成長したなぁと感心しながら、セミナーで話を聞きました。
昨夜(今朝)は0時すぎまで原稿にコメントしたので、寝不足です。今夜は早めに休みます。