Future Earth−未来の地球へのグランドチャレンジ

DIVERSITAS科学委員会も今日で最終日。今回の科学委員会は、いつもとはかなり性格が異なる。何しろ、これが最後の科学委員会になるかもしれないのだ。
DIVERSITAS(生物多様性国際研究プログラム)は、ICSU(国際科学連合)がスポンサーとなっている5つの環境関連プログラムのひとつである。あとの4つは、IGBP(地球圏−生物圏国際協同研究計画)、IHDP(地球環境変化の人間的側面に関する国際研究計画)、WCRP(世界気候研究計画)、そしてこれらの連携を促進するために作られたESSP(地球システム科学パートナーシップ)。
これらのプログラムをすべて統合し、地球環境の持続可能性に関する自然科学・社会科学を統合したひとつの地球システム科学を推進するメカニズムとして、Future Earthがスタートした(下記のウェブサイト参照)。

このFuture Earthへの移行(Transition)が今回の科学委員会の大きなテーマである。今日(最終日)は、IHDPとの合同会議を開き、連携に進め方について議論する。
明日からのPlanet Under Pressure 2012:

では、5つのプログラム関係者だけでなく、地球環境の持続可能性に関する自然科学・社会科学の全分野の科学者が集い、統合の方向性について議論する。
統合への情熱と慎重な検討とが入り混じった議論が進んでいる。地球環境に関する科学が大きな転換点を迎えている。