一段落

5月2日のアジア保全生態学センター設立記念シンポジウムのあと、連休中は、グローバルCOE中間評価調書の準備に追われた。昨年のしめきりは4月中旬だったが、今年のしめきりは5月10日。おかげで、連休は調書の準備に明け暮れた。9日に、翌日必着で学振への提出が終わり、一息ついたつもりでいた。すると、10日には早速修正依頼が届いた。学振担当者の書類点検能力は、世界一ではないか。よくこんなミスまで見つけたなと感服しつつ、11日午前中の会議出席をキャンセルして、修正依頼に対応した。しかし、11日の夕方には、再び修正依頼。11日の午後は博多駅の近くで研究会に出ていたが、終了後に大学に戻り、修正依頼に対応した。12日は始発便で東京に飛び、さらに札幌に飛んで、石狩海岸の視察。そのあと北海道庁に向う途中で、携帯でメールを確認したところ、再び修正依頼。しかしこの段階では、指示をして、秘書のSさんに最終の対応をお願いした。13日は東京に飛び、九大有楽町オフィスで某社の方と打合せ。
14日は御茶ノ水で、T君とKさんの結婚式に出た。五月晴れとなった気持ちの良い日に、式場の前のエゴノキの花に、コマルハナバチが来ていた。この話題を、挨拶の最初にとりあげた。そのあと、T君とKさんの世代は、あと10年すれば、私たちの世代と交代して生態学の中心をになう世代だ、という話をした。研究者の世代交代は、森林の更新に似ていて、いつも少しづつ入れ替わるというよりも、ある世代のピークが定年になり、まとまって世代交代が起きる時期がある。10年後がまさにその時期だ。私の定年まであと9年。私の前後で、いまの生態学会の中心メンバーの大部分が定年になる。いま30才なら、10年後には40才。この世代が、次の時代の中心になる。そういうめぐり合わせの二人の結婚式だった。お二人の10年後を楽しみにしている。
今日は、グローバルCOEの平成21年度実績報告書のしめきりだった。これにて、報告書の執筆作業がすべて終わった(はず)。
昨日は、東京から戻り、卒研生のKさんのフィールドワーク指導に対応。F君の論文の改訂作業にも着手した。また、今日は研究室セミナーのあと、Y君、A君と、卒業研究の計画について相談し、学位論文を準備しているYさんの相談にも乗った。ようやく、まっとうな教員生活に戻れた気がする。
大急ぎで対応しなければならない仕事がいくつかある。4月末までに書き上げる約束の原稿(M君、もうしばらくご猶予を)。福岡県植物RDBの残りの原稿。AP-BONの本の原稿。そして、インドネシアでの調査許可申請書。順々に、着実に片付けよう。