内部被曝のリスク評価

内部被曝については、チーム中川の解説が参考になる。

自然界に存在する放射性カリウムによって、われわれは日常的に放射線を体内であびている。つまり、内部被曝は日常的に起きている。原発事故による内部被曝の発ガンリスクを評価する場合には、放射性カリウムによる日常的な内部被曝量に比べて、どれくらい被曝量が増加するか、という判断が重要になる。
放射性カリウムは体内で1秒間当たり6,000個の崩壊をおこし、放射線を放出する。この量が6,000Bq(ベクレル)。福島原発から約60km離れた福島市の18日の飲料水に含まれていたヨウ素の崩壊量は、最大で1kgあたり180Bq(ベクレル)だった。ヨウ素甲状腺に取り込まれる割合を20%、その放射能が半分になる日数を6日と仮定し、福島市の水を毎日2リットル飲み続けた場合を考えると、内部被曝量は720Bq(ベクレル)。これは、カリウムによる日常的な内部被曝(6,000Bq [ベクレル])の8分の1以下。・・・これがチーム中川による解説の要点。
内部被曝」と言われると、体の中から強い毒性のある放射線が出続ける印象を受けるので、「怖い」と感じる。しかし、われわれは日常的に内部被曝している。そのレベルを大きくこえる変化がなければ、とりあえず安心して良いだろう。
ただし、上記の「のど付近に検出器をあてて放射線量を測った」「毎時0.07マイクロシーベルト」という値をどう考えれば良いのかは、今の私では判断がつかない。
参考になる文献、記事などを教えてください。