文系と理系の違い

methodologyさんから、文系の学振特別研究員は「機能していない」のではないかというご指摘があった。
実は、文系と理系の差はさほど大きくない。全体の中では、生物系がやや就職に不利のようだ。
平成16年度修了者のうち常勤研究職についた人の割合は、
人文・社会科学系:41%
数物系:40%
化学系:49%
生物系:32%
平成6年度終了者のうち10年後に常勤研究職についている人の割合は、
人文・社会科学系:93%
数物系:97%
化学系:93%
生物系:91%
である。
学振特別研究員に採用されなかった人でも、常勤研究職についている人はかなりいるが、どの程度の就職率かは現時点では判断できない。常勤研究職ポストの発生数の推移を調べれば、推測が可能である。常勤研究職ポストの発生数の推移は、研究者の人口動態を予測するうえでは必須の情報なので、なんとか把握する方法を考えねば。